暗室日記45 ドライマウントプレス機を導入する 1


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ドライマウントプレス機の本来的な使い方は熱で溶解するシールを使って
印画紙をバックボードに貼付ける為に使用するものであるが、
バライタ印画紙の乾燥時に発生する湾曲を平に伸ばす為の道具として使う事も多い。

しかし暗室の機材において、もっとも導入を悩むのがドライマウントプレス機ではないだろうか。
とにかく大きくて重く、フラットニングにおいては押し花方式やズボンプレッサーで対処することも出来る、
またレンタル暗室でプレス機を借りる事も可能となれば是が非でも必要とされるものではない。

自分もズボンプレッサーを工夫してホットプレス機を自作したので全紙迄のフラットニングは可能であったし、
ドライマウントシールを使ってバックボードに貼付けることも出来た。

しかし押し花方式だと最低一週間、ホットプレス機でも丸一日はかかってしまう。
また稀にではあるが印画紙の端には矯正の効かない波打ちが出来る事も有り、
ドライマウントプレス機の導入をぼんやり考えて続けていたのも事実で有る。

導入を考えるとプレート面のサイズを決定しなければならない、
六つ切り、大四つ切り、半切、小全紙というのが一般的なプレートサイズだろう。
自分が使う印画紙の割合は、六つ切りが3割、大四つが4割、小全紙が3割であるから
小全紙サイズが可能であるSEAL製210がもっとも適している。
しかし重さ35kg、全紙サイズの無骨な鉄の塊を自室に置くにはそれなりの覚悟が必要だ。

いろいろ検討した結果、大四つサイズがプレス可能であるSEAL製110を導入する事にした。
いつも駆け込み寺のように教えを請うギャラリーライムライトのK氏に相談してみると、
小全紙でも分割プレスすれば問題なく使えるとの事、
印画紙は2〜3mmのマットボードに挟み込んでプレスするので段差が出来ることは無く、
SEAL製210を使って大全紙を分割プレスしていると教わる。

またスタジオゾーンセブンの岡崎正人氏がそのHPにおいて
「Compress 110 を長い間愛用しており、現在はスイングアームの物を見かけますが、
昔の110でも非常にコストパフォーマンスの良い機種ですので中古で見つけた場合はお勧めでしょう」
などと書いておられたのが決め手となりオークションで探し始めた次第。

オークションの写真で見る限りお世辞にも美品という代物ではなかった。
今のところテストどころか電源も入れていない。

きっちり動くのだろうか?・・・次回に続きます。






by ken_kisaragi | 2015-02-05 22:57 | Darkroom

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