いまさらテレキャス
2015年 09月 06日
ギターのエフェクターはmacがクワッドコアになってからプラグイン・ソフトやモデリングソフトを使っている。
ペダルの配列や組み合わせをPC画面でブラウズできる利便性は圧倒的で
オーディオ・インターフェイスにシールド突っ込むだけという、
ギター弾き始めた40年前には想像もできなかった驚異の世界。
エフェクトペダルを複数用意するのってけっこうめんどいのだ。
しかしクリーン・トーンからクランチ迄はギターアンプを使い、
歪みやモジュレーション、空間系を多用する場合はプラグインソフトという使いこなしをしている。
というのは、スタジオモニターで鳴らす音はオーディオ的に美しくはあるがプレゼンス感が乏しい。
PCモデリングソフト➕ギター用スピーカーという組み合わせもテストしてみたがやはり音は痩せる。
楽器らしい音を太く鳴らすにはギターアンプに限る、という極めてあたりまえの結論に至る次第。
そんな背景もあって、歪み一歩手前のトーンを調整できるエフェクターを探していたところ。
『Vertex Boost』という商品をyoutubeで見つけた。
このビデオではRobben Fordがペンタ中心のシンプルなブルースフレーズを
テレキャスターで弾いており、そのトーンにうっとり。
テレキャスの音はギター始めた当初から聴き馴染んでいたはずであるが、
この歳になって心が動くってなんだろう?
以後テレキャスターを色々と物色していたのだがピンとくるものが見つからなかった。
ようやく先週土曜日にアメ村の楽器屋でイイ感じのテレキャスタータイプのギター(中古)を見つけた。
ブラウンサンバーストのデラックスタイプでピックガードは少しミントグリーンがかったホワイト。
指板はローズウッドというお気に入りの外観。
ラッカー塗りのボディは僅か打痕あるもののフレットは9分山、ナット減りも無し。
価格はなんと4万円という大安売り!
買いかなぁーと思いながら、とりあえず近場の茶店でネット検索してみた。
メーカーはエドワーズというESPの姉妹メーカー、新品実売価格は8万円前後であり、
中古相場は4万円以上ということを考えると、某楽器屋の価格設定にも納得できる。
このギターの売りはセイモアダンカンのピックアップとPush-Push式のスイッチングポッド、
ラッカー塗装のトップコートであるらしい。
ネットでの評判は? と言うとあまり芳しくない(笑)
もっともネット上においてはギブソンであれUSフェンダーであれ、皆好きなこと言うからなぁ。
再び楽器屋に戻り試奏してみた。
日頃フルアコやクラギを弾いているからネックは細く薄く感じられる。
フレット両端の処理には問題なく嫌な抵抗はない。
デッドポイントは無く全ポジションの音量は一定。
倍音の出方も偏りはないが、残響は少なめ。
ポットのガリは無くジャックの接触も良好でノイズも目立たない。
ネックは反りや捻れはないが弦高が低く、加えて009という細い弦が張ってあるから音はペンペン。
ビビリはないものの弦高はもう少し高くしたい。
同時にUSフェンダーも2台を試奏してみた。
やはり音は大きく異なりGenuine guitar感タップリで風格バリバリ。
リアの音は、これが同じシングルPUの音か?と思うほど大きく異なる。
なんだけど、パワー感ある太い音がするエドワーズも悪くなく、
自分はトゲトゲしさのないフロントPU側の音色を大変気に入った。
USフェンダーのテレキャスターはグロス仕上げのピカピカだったこともあり、
仕上げの風合いはエドワーズかな、、、などと感じた次第。
基本スペックが一定の水準をクリアしていれば、あとは好みの問題。
カメラのレンズと同じだな。
ソフトケースと安物の弦を10セットおまけしてもらって帰宅。
さっそく弦高高くして010の弦に張り替え・・・・うむうむ、この感じや。
サブ的に買ったとは言え、このギターを大いに気に入ってしまうと
フェンダーカスタムショップ製を買い直してしまうかも(汗)
これこそが俺の弱さ・・・・・そこそこにしておきたい(笑)
まずは『Vertex Boost』だな。